映画なり、歌なり、それこそゲームまで、人生に影響を与えたものが少なからずあるのが現代人というものでしょう。

特に本(書物)は古くからあり、それこそ数え切れない人の人生に影響を与えたきたはずです。
みなさんには何かありますか?
もちろん、私にもあります。
まあ、普通なら「小説、自己啓発本、地図など」が代表的でしょうが
それは
というまったくどうでも良いような文庫本の、B級グルメシリーズです。
1990年頃、バブル真っ盛りに書かれたこれらのシリーズは、とにかくバカバカしくなるほど突っ込んだ内容と、意外なほどの軽妙な文章力で楽しませてくれます。
このシリーズの1冊あたり、確実に1,000回以上読んでいるほどで、今でも、ほぼ”毎日”ページをめくっています。
もちろん、20年近く前の情報ですから、古い上、紹介れているお店も無くなっているものもあるでしょう。
しかし、それでも読んでしまうのはそのリアルさ。
写真を主体にしたグルメガイドでは伝わらない、その文化的背景に踏み込んだ記述が「味」「香り」「食感」をより強く感じさせてくれるのかもしれません。
ごく自然に「料理を作って食べる」という行為が楽しくなり、そしてその体が毎日の読書生活の一部となる。
地味ながら人生に大きな影響を与えた本(シリーズ)と言えるでしょう。
名作・名著だけが本ではありませんよね。
そして、人生もB級だからこそ楽しくて愛おしい、まあ、そんな所です。